足して足して引いていく…。TAPFER的モノづくり
最近は何をブログネタにしようか考えながら過ごしています。書きたいことが湧いてきたら気ままに綴って行こうと思います。
毎日は書きません!いや書けません。100%続かなくなるので。
で、本日はどんな流れで作品になるのかを大まかに説明しようと思います。
昨日出来上がった帆布トートを見ながら作品づくりのコンセプトがよく表れてるなと思ったので。
「やっぱりこうなるな」っておもったので。
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よく人から「どうゆうふうに作っていくんですか?」とか聞かれることもあるのでちょっと流れを…⤵︎
独学クラフターなので全てが自己流ですが
まず基本的なコンセプトとしてシンプルで飽きがこないデザインで丈夫で長く使って頂きたい。できる限り修理ができるように。(なんだか健気でしょ?!TAPFERとはドイツ語で健気なという意味もあるのです!)
そして…
『どこか品がある』ここ大事!そして難しい。
これは生き方に通じることのような・・・
ということをイメージしつつ頭の中でいろんなカタチを何パターンも妄想しますw とにかく足し算!
ある程度イメージが固まるとノートにスケッチします。絵は下手です!なので見せませ〜ん!⤵︎
この段階でサイズや細かい部分や金具なんかの違うパターンを書き出していきます。思いついたアイデアやデザインを書き足す。
この段階まではとにかく足し算、足し算であれも付けたいこれも使いたいで癖の強いモノが沢山ですw
なのでノートに書いてあるのはほぼボツです!
(ただこれが違う作品やどこかの段階で役に立ちます)
ここからどんどん引いていきます!
本当に必要な機能か?
壊れやすくなってしまわないか?
一年後には飽きてしまったり、デザイン優先で使いにくくなってないか?
などなど…やや合理的でネガティヴな思考…
この辺がArtではなくArtistにもなれないところなんでしょうな!
いちクラフトマンでありたい…。
で、結局シンプルイズベストなモノへとなってノートにスケッチします。
ポイントは一度足すこと!
ここから型紙作り!
には行かず、
財布や小物などは特に方眼紙に書いてミリ単位での微調整。サイズに加えて厚みの調整もこの段階で決めていきます。それを切ったり貼ったり折ったり…革のハギレで試したり…
この段階が意外と大事で結果失敗作がほとんどない結果にいつもなってます!
まあこの時点で失敗しておく感じかな?!
そして全てのパーツのサイズ、パターンが決まってそれをかたがみに写し正確な型紙作りとなります。
この時点でもう完成したも同然の状態です。作る工程の順番もこの時点でできているので、型紙を裁断した時点で何だか完成した気分になります。
あとはもう、頭の中に出来上がった順番どうりに作っていく感じです。
結果シンプルな機能や金具なども最小限なものになっていきます。
とはいえ自分の中でそういうシンプルなカタチが好きなんでしょうね。個性がないといえばそれまでなんですが・・・。
すきなブランドの製品なんかも何十年も基本構造が変わらないロングライフデザインなものが好きなんで、同じようにそうゆうモノが好きなひとに共感してもらえて大事に使ってもらえれば良いかなと。
足して足して引いて引いて、結果残ったのもに素直に従う。
それがTAPFER的モノづくり。