相棒1号(SEIKO TE-5)
今日は愛用のミシンについて!
なんだなんだで今、8台のミシンがあるのですが、(実働4台。そのうちそれぞれ紹介していきます)その中で最初に買った革用腕ミシン、SEIKOのTE-5をご紹介!
そうです。このいかにもレトロなミシンです。しかも動力は足踏み。
TAPFERの看板と言っても過言ではない愛すべき一台です。
革用のミシンでカバンなどの口などを突っ込んで縫えるよう腕のような形状なので腕ミシンと呼ばれます。
このミシンは今やTAPFERのがま口作りには欠かせません。⤵︎
こんなふうに表革と裏地を縫うときにも大活躍です。
革用ミシンには押さえも針も動く「総合送り」、押さえが歩くように動く「上下送り」があり、「針送り」なんかもある。
要は厚い革の段差も難なく縫っていくことが大事なのです!
工業用ミシンなのでいかに効率よく数多くつくれるか!?なんですねぇ~。
で、このTE-5は・・・・「下送り」。
しかも足踏みミシン・・・。超スローライフなミシン!
革で仕事をしていく場合、やはり「総合送り」か「上下送り」でモーターはスピードのコントロールが設定できるサーボモーターが理想。
じゃあなぜこの時代遅れの数世代前のアタッチメントもほとんどないミシンにしたのかというと・・・
「なんとなく直観で。」➡いつもそう・・・。
ミシンやさんにも戦車みたいな総合送りを勧められた。
なんか、いかに数をこなすか。とか効率とかコストとか、そういう仕事は目指したくなかったのと、なんというか、作品のもつ背景としてこのミシンが映っていくようなTAPFERとしてのスタイルを大事にしてこの足踏みミシンも含めた作品として表現していきたいという想いでこのミシンと共に制作していきたいと思ったのです。
たとえば「がま口」一つにしても、最新のハイテクミシンで仕立てたがま口もカタチ(製品)としては同じでも、
何十年も前の足踏みミシンで仕立てた「がま口」ではよりレトロ感の漂う、その制作の過程も含めたその「背景」がステキなんだと思うし、そういう「雰囲気」がモノづくりには大切なんだと想うのね。(直観は間違っていなかったw)
出来ないことも多いミシンですが、アナログだからこそスピードも縫い目のピッチも意のままに操れるいいミシンです!
停電でも縫えるしね!
⤵︎
↑このおでこパッドなんか、ここにおでこを付けて一目一目手縫いのように狙ったところに針を下すためにつけました(笑)
この先もこの時代遅れのミシンと・・・。
「縫えないところは手縫いで縫えばいい!」「それも味だ!」
このミシンだけは手放すことはないと思います。